メイソンジャーサラダは危険?賞味期限や保存期間より煮沸で食中毒予防して!

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こんにちは、mihoです。

昨年あたりからジワジワと人気の出てきている「ジャーサラダ」

アメリカの老舗メーカーBALL社のメイソンジャーと言うガラス保存容器に詰めるサラダ=メイソンジャーサラダというネーミングで有名ですね。

このジャーサラダ、冷蔵保存で約五日間も保存が効くという優れもの。

長期保存が効くのが特徴なのですが、これはしっかりと手順を踏んでこそのこと言うことを忘れていませんか?

今回は「ジャーサラダで食中毒を起こす危険性と正しい煮沸法」を紹介します。

 

▼ジャーサラダが食中毒を起こす危険性とは?

 

食品が腐敗するには3つの条件があることを皆さんご存知でしょうか?

その条件とは・・・

 

・栄養

・水(湿度)

・温度

 

この3つです。

 

密閉容器に水気を含んだ生野菜を入れるジャーサラダは、実は食品が腐敗する3つの条件に当てはまってしまうのです。

 

・栄養=野菜

・水(湿度)=水気を含んだ野菜

・温度=冷蔵庫は氷点下では無い

 

これではせっかくの長期保存が効くという特徴が台無しになってしまいます。

ましてや高多湿な環境である日本は、ジャーサラダに限らずどんな食材でも条件にピッタリ当てはまってしまうんですね。

 

こんなことを想像してみましょう。

 

・作り手の手洗いが不十分だった場合

・瓶の煮沸を疎かにした場合

・加熱の不十分な食品を入れた場合(エビやイカ、タコ等)

・野菜の水切りが十分にされていなかった場合

 

この中の一つでも当てはまってしまうと、食中毒の危険性がグッと上がってしまいます。

冷蔵保存であっても緩やかながら腐敗は進みますし、「流行っているからやってみよう!」だけでは無く、食品を扱うからにはしっかりとした手順を踏まないと大変なことになってしまいますね。

 

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▼聞くだけで恐ろしい!食中毒菌の繁殖スピード

 

食中毒菌は、私たちが生活している環境に絶対に存在する物(土壌や海藻、動物の体内など)ですから、いつどこで付着してもおかしくありません。

先ほど言ったように、消毒や手洗いなど何か一つでも欠けてしまえば簡単に食中毒菌は食品に付着してしまいますね。

食中毒菌は、一個が二個、二個が四個、四個が八個・・・と倍々に恐ろしいスピードで繁殖していきます。

食中毒の原因で一番多い腸炎ビブリオでは、初めに1000個の菌が付着していれば

たった一時間半で食中毒を起こす充分食中毒を菌量になってしまうそうですよ。

 長期保存が特徴のジャーサラダですが、清潔を怠ると食中毒菌の温床となってしまいそうです。

 

▼ジャーサラダを作る際の正しい煮沸法

 

ジャーサラダは、サラダを入れる保存容器を「煮沸消毒する」と言われていますが

煮沸って皆さんどんな風にお考えでしょうか。

 

「沸騰したお湯に浸からせればいいんでしょ?」

 

いえいえ、そんな簡単な事ではありませんよ!

ここに正しい煮沸方法を紹介しますね。

 

煮沸と言うのは昔からある熱湯による殺菌法です。

ただ単に熱湯で煮れば良いのではなく

 

100℃ 30秒間

90℃以上 5分間以上

75℃以上 15分間以上

引用:食中毒の予防と対策

 

という条件がきっちりと定められています。

そしてこの時使用する保存瓶以外の道具類もしっかりと消毒&清潔なものを使用するようにしましょう。

 

そして次なんですが、これも守れていない方が多いんでは無いでしょうか?

 

・消毒した後はふきんを使用しないで、余熱で乾燥させること

引用::食中毒の予防と対策

 

ジャムを作ったり、赤ちゃんの哺乳瓶を煮沸消毒したことがある方はご存知かと思いますが、煮沸した際に、ふきんで拭いちゃ意味が無いって知っていましたか?

煮沸消毒後は清潔なふきんの上で逆さまに置き、乾燥させてくださいね。

蓋も同様しっかりと煮沸後、同様に乾燥させてください。

 

▼カット野菜の消費期限って知ってる?

 

ジャーサラダは生野菜にも関わらず約五日間の保存が可能と言われています。

しかし、スーパーやコンビニなどで販売されているカット野菜(生野菜を洗浄し、調理しやすくされたもの)の消費期限は約2~3日。

カット野菜を加工するための専用の工場で洗浄→水切り→パックされている商品の消費期限が2~3日なのに、一般人が家庭で専門的な知識も無く扱った生野菜が約五日間保存可能とはなんとも微妙ではありませんか?

衛生面での管理体制や、取扱いに対するルール等を熟知した方が扱っているのと

一般人が扱ったものではその差は歴然ですよね。

一般的に販売用商品の賞味期限や消費期限は実際の安全期間×0.8ぐらいに制定されているのですが、様々なルールで管理されています。

食品関連の職業に就いたことのある方はHACCP(ハセップ)というとても細かい管理手法を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ジャーサラダは保存期間が長いことがウリになっていますが、この五日間の保存期間と言うのはあまり過信せずに早めに食べる方が良さそうです。

また持ち運びの際も、通常のお弁当と同じように扱うのが安全かと思われます。

 

▼まとめ

大人気のジャーサラダですが、一歩間違えると食中毒の危険にさらされてしまいます。

見た目にはお洒落なのですが、長期保存にはあまり向いていない気もします。

向いていない・・・と言うより、きっちり手順を踏めばいいんですが手順を端折ってしまう方が居ると、とたんに食中毒になる危険性が上がってしまいます。

衛生面や食中毒が心配な方はしっかりと煮沸消毒をしたうえで、海鮮類などを避け翌日の朝食用に準備するぐらいが良いのでは無いでしょうか。

メイソンジャーサラダ、夏にはブームが去ってしまいそうな予感がしますね(笑)

 

 


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